月明かりが薄く差し込む高級ホテルの一室。静寂の中、赤いワインがグラスの中で揺れている。窓際に立つ玲奈は、シルクのドレスをまとい、夜景を見つめていた。
「待たせた?」
低く甘い声が後ろから響く。振り向くと、黒のスーツに身を包んだ涼介が立っていた。ネクタイをゆるめ、微笑む彼の瞳は玲奈をしっかりと捕らえている。
「全然。あなたが来る時間まで、ずっと待っていたの。」
玲奈は静かにワインを口に含んだ。その仕草すら、彼を誘うかのように官能的だった。涼介は一歩、また一歩と近づき、彼女の腰に手を回す。
「こんな夜景よりも、君の瞳のほうが美しい。」
涼介の囁きに、玲奈は微かに笑った。彼の手がそっと彼女の髪を撫で、唇はゆっくりと彼女の耳元に近づいていく。
「今夜は、二人だけの時間だ。」
玲奈の鼓動が早まる。涼介の手は彼女のドレスの肩紐に触れ、ゆっくりと滑り落とした。肌に直接触れる彼の指先は、炎のように熱い。
「私、こんなふうにあなたを待ち続ける夜が…好きなの。」
彼女の声は震えていたが、その瞳には確かな欲望が宿っている。涼介は玲奈を抱きしめ、唇を重ねた。深く、そして情熱的に。
二人の体温が交わり、時間が止まったかのような感覚が部屋を支配する。シーツの上に倒れ込む二人。月明かりが、絡み合う二つの影を優しく照らしていた。
甘く、熱く、切ない夜が、静かに更けていく。熱い喘ぎ声をあげたくなる