都心の高層ビル、その会議室はいつもひんやりとした空気が漂っている。
「今期の目標達成には、このプロジェクトが肝です。」
営業部のリーダー、坂本修二がそう言って会議を締めると、周囲は彼の言葉に納得した静まり返った。巻いて、ホワイトボードに描いた計画を片付ける。その背中を、彼女はそっと見つめていた。
彼女、田中美咲は経理部に所属している。 日々の業務に追われていて、特に今回のプロジェクトメンバーに選ばれた。 理由は明白だ。しかし彼女の心は、その仕事ぶりとは裏腹に不安と緊張でいっぱいだった。 なぜなら、このプロジェクトのリーダーが、彼女がずっと秘めてきた想いの相手だったからだ。
プロジェクトが始まってからというもの、坂本と関わる時間が増えた。昼休みも、終業後も、彼が提案をブラッシュアップするために彼女を呼び出す。彼女は嫌悪ではなかった。楽しんでいる自分に気づき、やる気になります。
「田中さん、この書類の確認お願いしていいですか?」坂本
が軽く笑いながら彼女に資料を差し出した。その距離感に、心臓が一瞬見えそうになる。近い。ありがとうと、彼は少し首を傾げて彼女を見た。
「最近、忙しすぎて大変じゃないですか?」
突然の気遣いに、彼女は息を呑んだ。
「いえ、全然…。一応やりがいがあり
ます。」
その言葉に彼女の胸は時々なる、切なさがこみ上げてきた。この距離感がたまらなく心地よく、そして痛い。
夜、会議室に置いた忘れたファイルを取りに戻ると、坂本がまだ残っていた。スーツの上を脱ぎ、シャツの袖を少しめくっている。無防備なその姿に、彼女は立ち尽くしていた。
「どうしたの?」
意に介さず声をかけられ、はっと我に返る。
「忘れ物を取りに来ただけです。」
は疲れた笑みを捨てた。た。」
「そのまま彼女が帰ってくると、坂本はふと口を開いた。
「田中さん、いつもすごい助けてくれてるよ。数字のこともそうだけど、なんだか安心感があるんだよね。」
言葉が彼に胸に刺さる。の近くにいたい、この距離感を越えたい。
彼女はその場を静かにしながら、彼の言葉を反芻していた。その先に待っているものは何なのかを考えながら…。
早く喘ぎ声をあげて抱き合いたい。